特殊清掃では一般的な清掃とは異なり、遺体のあった場所の血液や体液を除去する仕事を担います。特殊な洗剤などを用いて作業を行いますが、汚れが落ちない場合は壁や床などの張り替えも行います。
遺体があった現場には死臭が残っていることが多く、死臭の除去を行うのもメインの仕事です。この場合は専用の消臭剤などを使用します。死臭は一般的な消臭剤では落ちません。
害虫駆除が必要になることもあります。腐敗した遺体にはハエやウジ虫、ゴキブリなどが群がることも多いので、虫が苦手は方には向いていないといえます。
特集清掃では、現場に残された遺品整理の依頼を受けることも多いです。遺品整理業者が特殊清掃を請け負っているケースも多いため、特殊清掃の仕事に就いても遺品整理が主な仕事になるケースもあります。そのため、事前に仕事内容を詳しく確認することをおすすめします。
遺品の他にも、現場にある不用品の処分を任されることもあります。不用品に応じて、リユースするかリサイクルするか処分するかを考え、仕分けして撤去していきます。
特殊清掃に向いているのは、メンタルが強く体力がある人です。遺体があった場所で仕事をしなければいけないので、精神的に弱い方は向いていません。
最初は辛くても慣れてくる人も多いですが、生々しい現場を見ても動じない精神力がある方が向いているといえます。特殊清掃の現場では重いものを運ぶことも多いため、それなりの体力は必要です。
命ときちんと向き合える人は、特殊清掃の仕事に向いています。特殊清掃を依頼するのは故人の遺族であることがほとんどなので、家族が亡くなり悲しい思いをされている人に寄り添う丁寧な対応が求められます。